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   気付けば僕の隣にはいつでも君がいて、季節は穏やかに流れていく。君がくれるたくさんの優しさに僕はいつも救われているんだ。
2025.04.20 Sun
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2013.12.22 Sun

駅前の広場に飾られたツリーの華やかなオーナメントに
小さな子供が手を伸ばそうとしている。
街はすっかり赤や緑に彩られ
通り行く人々の足取りもこころなしか速い。
店先に流れるクリスマスソングを聴きながら
僕は君への贈り物を探している。
良さそうなものをいくつか手にしてみても
どれも“これ”ではないようで
悩んだ挙げ句の小休憩。
通り沿いの喫茶店、マホガニーのテーブルで
コーヒーを片手に僕は一つ、溜息をついた。
それなりに短くはない時間を隣で過ごして
君の好みもある程度分かっていると思っていても
こうしていざ探そうとするとどうにも上手くは決められない。
ガラスの向こうを過ぎていく人々は
冬の華やかな賑わいに、何を思っているのだろう。
まだ決めかねている君への何か。
モノが気持ちを全て伝えてくれるわけでもないのに
それを手にした君に笑顔を浮かべて欲しいと思うのは、
僕の我が儘だったりするのかな。
俯いて、小さく笑って席を立つ。
雑踏も人波も得意ではないけれど
君への贈り物を探すためにこうして使う時間は
僕は結構好きなんだ。

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