気付けば僕の隣にはいつでも君がいて、季節は穏やかに流れていく。君がくれるたくさんの優しさに僕はいつも救われているんだ。
2013.10.21 Mon
いつでも傍に居たい、なんて実は思ったりもするけれど、
そうできないのは当たり前。
君にも僕にもそれぞれの時間があって、
僕は僕として、やらなくてはならないこともちゃんとあるし
周りを見ることが出来ないほどに青くはない。
衝動のままに動ける時代はもう随分と前に過ぎ去っている。
必要最小限の無味乾燥な壁の時計は、夕刻までもまだ少し。
そこそこに年季の入ったパソコンのディスプレイで点滅するカーソルが僕を急かす。
溜息を飲み込みながらまた一枚書類を捲り、キーを叩く。
デスクの端に置いたマグカップの冷め始めた珈琲の色に
君は今頃はどうしているだろうか、と不意に思い
手を止めて、はめ殺しの窓ガラスの向こうの空へ束の間視線を投げるけれど。
結局、そんな自分を微かに苦く笑いながら
大人の振りで画面に戻る。
耳に馴染んだ社内の雑多な音
内線電話の着信を知らせる赤いランプ
キャスターの軋む椅子を少しずらしてファイルを手に取る。
取り立ててどうと言うこともない普通の一日
眉を顰めるようなトラブルもなく、驚くような話題もない。
ごく当たり前の僕の今日。
突然何かを深く考え始めたわけでもないし、
勿論壁に突き当たった、なんてこともない。
誰かに何かを言われた、そんなこともない。
でも、今
僕は
どうしようもなく君の笑顔が恋しいのです。
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