気付けば僕の隣にはいつでも君がいて、季節は穏やかに流れていく。君がくれるたくさんの優しさに僕はいつも救われているんだ。
2013.08.27 Tue
緩やかな眠りの向こうで世界の動く音がする。
微かなキッチンの物音に耳を澄ませば
食器の触れあう音の合間に些か不安定な歌声が聞こえてきて
僕の頬に笑みを浮かばせる。
漸く開いた目の端で時計の針を捕らえれば
朝寝坊が得意な君の休日にしては、少しばかり早起きのようだ。
体を起こしてカーテンを開けると
青さを増しつつある空が広がっている。
寝室を出ればコーヒーの香りが漂い始めていて。
きっと朝食のメニューは
君の得意なスクランブルエッグとカリカリのベーコン。
それからグリーンサラダか或いはキャベツのスープ。
「おはよう」
レードルを手にした君はやっぱりご機嫌で。
窓から差し込む日差しがやわらかくキッチンを包み
君の好きな淡いグリーンのカーテンが僅かに風を受けている。
コーヒーメイカーはそろそろ仕事を終える様子
銀色のトースターが小さく音を立てている。
今まで幾つも過ごして来て、
これからも間違いなく重ねて行くであろう当たり前の朝の光景が
なんだかとても愛おしいものに思えて
僕はゆっくりと目を閉じた。
朝食を終えて、すっきりとシャワーを浴びたなら
少し遠出をしてみようか。
久しぶりに車を出して、海沿いを走ってみるのもいいかもしれない。
陽光に照らされた穏やかな海のきらめきに
君が笑顔を見せてくれるなら、いい。
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