気付けば僕の隣にはいつでも君がいて、季節は穏やかに流れていく。君がくれるたくさんの優しさに僕はいつも救われているんだ。
2014.07.26 Sat
電車を待つ短い時間に、ふと目に入った夏祭りのポスター。
賑やかな山車と花火の写真に誘われるように
僕は懐かしい夏を思い出した。
遠い夏
花火、風鈴、夜店の金魚
向日葵の黄色や麦わら帽子。
様々な音や色が蘇ってくる。
水の匂い、熱気をはらんだ夏草の香り。
落下傘の花火を追った、蛍の舞う水田のある田舎町は
もう遠い記憶の彼方にしかないけれど・・・。
『ね、』
脳裏に浮かぶあの頃に、ふと君の声が重なった。
所謂都会育ちの君は、自然の蛍なんて見たことがないと
いつかの夏に僕をズルイと言ったのだっけ。
幾つもの夏を君と重ねて来たことを
幾つもの夏を君と重ねて来たことを
どういうわけか毎年君が新調する小さな風鈴の音が
そっと僕に教えてくれる。
今年のそれは朱と黒の金魚の泳ぐ優しい模様
軽やかな風の音は
もう僕にとっては当たり前の夏の窓辺の風景なんだ。
君がいて、僕がいて
君がいて、僕がいて
季節は静かに巡り流れる。
穏やかな風に包まれた、
この手のひらに乗るほどの幸せを
僕は君と
大切に守って歩いていきたい。
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