気付けば僕の隣にはいつでも君がいて、季節は穏やかに流れていく。君がくれるたくさんの優しさに僕はいつも救われているんだ。
2014.06.12 Thu
緑を深める街路樹と
コントラストを大きくしつつあるアスファルトに落ちる影。
待ち合わせの駅前広場に到着したのは10分前。
噴水横のベンチの傍で
僕はのんびり君を待つ。
きっとここで僕たちは、何度も出会いを繰り返してきた。
きっとここで僕たちは、何度も出会いを繰り返してきた。
大抵は余裕を持って出てくる質の僕の方が先に着いて。
予定の時間にあと数分のところで君が笑顔を見せるんだ。
いつも僕が先に来ているのが少し気になると
君が一度、眉を曇らせたから、
待っているのも楽しいのだと言ったら
自分だけ楽しいなんてズルイと今度は頬を膨らませた。
だからその次の時は少し考えて
予定ギリギリに調整したら
先に着いていた君は、
少しだけ困った顔で、やっぱりズルイと僕に言った。
あれは何時の季節だったろう。
薄紅色の花弁の舞う頃だったか
それとも木々の色付き始めた時分だったか
或いは今と同じように緑の鮮やかな晴天の・・・
そんなことを思い巡らせているうちに、
腕時計の長針は約束の時間にあと少し。
そんな気がして顔を上げれば
ちょうど君が歩いて来るところ。
片手をあげれば視線が合って
ふわりと君が僕に笑った。
・・・
空の色が眩しい振りで、上げた手を目の高さで止め
慣れた動揺を閉じ込める。
何度も繰り返してきた場面なのに
いつでも僕は、少し慌ててしまうんだ。
ねぇ、僕は
そんな君の笑顔が
本当に、とても好きなんだ。
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