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   気付けば僕の隣にはいつでも君がいて、季節は穏やかに流れていく。君がくれるたくさんの優しさに僕はいつも救われているんだ。
2024.11.23 Sat
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2013.08.18 Sun


例えば眩しいほどに空が青かったり
思わず目を閉じるほどに風が強かったり
ふとそんな瞬間に僕は、
君を唐突に想うことがある。
なんとなく、だけれど。

昨日、新しい靴を買った。
独り暮らしももう随分と長くなったこの部屋の
窓を全開にして乾いた風を通してみる。
本棚を、整理する。
少しだけ、慣れ親しんだ家具の配置を替えてみる。
まあ、もともとそうたいして多くは無いのだけれど。
昨日とは同じようできっと違う今日
少しだけ丁寧に、久しぶりのネルドリップの珈琲と
角のパン屋のクロワッサン。
オーブンのタイマーを2分にセットしてから
整え直した部屋の隅のラックから掘り出してきたCDをかける。
懐かしい音楽が流れ出せば
記憶の中のいつかの時間がひどく鮮やかによみがえる。
薄曇りの夜明け過ぎ
ベッドの脇の窓から見上げた風の色
開いたノートと万年筆のインクの匂い・・・
記憶をちょっと遡ってみても
その一場面になにか大きな出来事があったわけでも、
こころを捕らわれることがあったわけでもなかった、と思う。
きっとひどくありきたりな過去のひとかけら。
そんないくつもを積み重ねて
僕の今はあるのかも知れない。

何とはなしに新しい、今日
何が変わるわけでもない、特別なこともきっと何もない
でもきっと。

新しい靴を履いて
君に会いに行こう。

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