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   気付けば僕の隣にはいつでも君がいて、季節は穏やかに流れていく。君がくれるたくさんの優しさに僕はいつも救われているんだ。
2024.11.23 Sat
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2014.12.27 Sat
ふっと
こころが暖かくなる瞬間がある。
深いところをやわらかなもので包み込まれるような
そんな一瞬。
直接の何かがあったわけじゃなくても
そう感じる時があるんだ。

それは微かな陽炎の揺らめきだったり
何となく手にした缶コーヒーだったり
それから、
君の髪の匂いだったり。
そしてほら、
こんなふうに振り返って僕を見る君の
穏やかな笑顔だったり、ね。
どうでもいいようなことに俯きたくなる僕は
どうしようもなく情けないと思ったりもするけれど・・・。

そうだね、帰ろう
僕たちの部屋に。
暖かい場所で
ゆっくりと過ごそう。

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2014.12.05 Fri
大丈夫、と
君の手のひらが伝えてくれている。
鬱々とした気分を言葉にしてはいないのに
時折、君はやたらと勘が良くて。
ふわり、と感じたのは
こころのやらわかいところをそっと撫でられたような
そんな何か。
どんな言葉よりも沈黙に救われる、
そんなことも確かにあって。
抱き締めているのは自分の方なのに、
そのぬくもりに抱き締められているように思えるのは
こんな時なんだ。
僕は随分君に甘えてきたのだと
今更のように気付くなんて。
情けないな、そう独りごちた僕の言葉を
耳が拾わなかったはずもないのに
君は少しおどけたように
「何か言った?」
そう言って、微笑んだ。

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2014.11.15 Sat
並木はすっかり秋の色で
ポプラの葉が風に舞う。
寒風の訪れまでにはまだ少しあるといいと思いながら
君の隣を駅まで歩く。
楽しみにしていた映画なのだと
いつもより少しおしゃべりな君が
なんだかどうにも可愛らしくて
知らず、小さく笑ったら
君は不思議そうに僕を見た。

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2014.11.07 Fri
ふと見上げた空は
なんだかまるで、博覧会のようだった。
様々な雲が広く散らばり、
夕暮れがそれを朱から紫へと染めていく。
基本的には晴れ、なのだけれど
先刻雨もぱらりと少しだけ降った。
ああ、もしかしてと
交差点で目を凝らして見たならば
助手席の窓の向こうに、短な虹がうっすらあって。
ハンドルに両手を乗せて一呼吸。
誰かあの虹に気付いているのかな。
そんなことを思ったら
君の声が聞こえた気がした、なんて
僕らしくないのかもしれないけれど。
でも、
今更、気恥ずかしいばかりだけれど
今本当にそんな気がしたんだ。

なんだかあんまり夕焼けが綺麗だったから、と
そんな言い訳をしてみても
やっぱり君は、笑うだろうか。

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2014.10.22 Wed
日が落ちればあっという間に気温は下がり
もう少しばかり厚手の上着が恋しくなる。
君の手には暖かなカフェオレ
この季節の定番の優しい味は君にとても良く似合う。
ちょっと前までは半袖だったのに
気付かないうちに捲られたカレンダーも
いつの間にか伸び気味の襟足も
確かな時間の流れを示しているけれど
こうして君と話していると
ずっと前からきっとこんな風に過ごしてきて
これからもこうして過ごしていくのだろうと、
それが当然に思えたりするのだ。
季節はどんどん移り変わり、
去年の僕たちと今年の僕たちは
同じようでいて、絶対的にどこかは違うとわかっていても
僕はこの時間の流れがなんだかとても愛おしくて。

ねえ君と
来年のこの季節も
優しい時間が過ごせるといい。

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